【読んだ】「不潔の歴史」キャスリンアシェンバーグ著
- 作者: キャスリンアシェンバーグ,鎌田彷月
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2008/09/22
- メディア: 単行本
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- もともとヨーロッパにおいては、ギリシャ人もローマ人も入浴が好きだった
宗教的にはユダヤ人もイスラム教徒も清潔にしていることを重要視していた。一方、キリスト教はユダヤ教に対する立場からか清潔であることに無頓着であった。
1800年代のイギリスでやっと体全体を洗うことが広まる。その後アメリカ南北戦争以後衛生観念が広まっていく。今度は逆に皮膚の孔をふさぐと健康によくないという考えになった。
1900年代なると石けん業界が販売促進のために清潔を強調する広告を始める。その後極端な潔癖へと移行する。体臭や口臭が自身の昇級や恋愛までも妨げるという強迫観念を大衆に植え付けていった。ヨーロッパの階級社会に根強くある観念は「労働者階級はにおう」というものであった。
ヨーロッパ人があまりお風呂に入らなくなったのは、キリスト教の影響とペストの影響があったようだ。